お役立ち記事会社案内パンフレットの作り方|制作会社の特徴と選び方
こんにちは、店長のイツマです。
会社案内パンフレットを作る時に出てくる「どこに頼めばいいのか問題」。初めて作る方は、特にわからないと思います。
そこで、この記事では、制作会社の特徴や違いをわかりやすくご紹介。
会社案内パンフレットを外注するつもりだけど
・そもそも会社案内パンフレットってどこに頼むの?
・制作会社の特徴、違いって?
・希望に合った制作会社はどう見つければ?
という点にお困りの方への記事になっています。
一般論的な情報に加え、これまで出版社、デザイン会社、編集プロダクションと、さまざまなタイプの制作会社で会社案内パンフレットを制作してきた、イツマの経験もプラスしてお伝えします。
目次
特徴が会社案内パンフレットの作り方にも関わってくる
会社案内を制作できる、代表的な外注先は以下の通りです。
①印刷会社
②デザイン会社
③編集プロダクション(出版社)
④広告代理店
⑤フリーランス
それぞれの特徴と違いを詳しくお話しする前に、ざっくりですが、もう結論を表にしてみました。
もちろん、一概にこの通りではありません。あくまでも傾向です。
ということで、その傾向について詳しくお伝えしていきたいと思います。
①印刷会社
メインは印刷業務。それに加え、紙媒体のデザインも請け負っているケースが結構あります。
●コストを抑えられる
印刷はもちろん自社内で行います。そのため、印刷費まで含めたトータルコストは他の依頼先より比較的安く抑えられます。
●デザインから発送まで一貫して頼める
多くの場合、印刷物の発送まで請け負っています。デザイン制作と印刷、発送で依頼先を変える必要がありません。
●デザイン力はやや低め
あくまでも本業は印刷。他の依頼先に比べると、デザイン力が低いといわれることも。
(プラスのハナシ)
◆デザイン力が乏しいってほんと?
印刷会社は「デザイン力が乏しい」といわれがちです。ただ個人的には「オリジナリティを求める方には物足りない場合がある」という表現が正確かなと思っています。
なぜなら、印刷会社でデザインを担当している方の多くが、デザイナーではなく「DTPオペレーター」さんだからです。
DTPさんとは論文や取扱説明書、カタログといった、ある程度決まったフォーマットのデザインに長けたプロ、つまり、既定演技のプロなのです。
だから「よくあるデザイン」になりがちな一方で、価格の安さや作業スピードはデザイナーさんより優れているといえるでしょう。
デザインに求めているものがオリジナリティなのか、シンプルでいいからコストとスピードなのか。
その辺りの違いによって、印刷会社のデザイン力への評価は変わってくる気がします。
◆本当に安いの?
印刷費を含めたトータルコストが安くなると書きました。でも、印刷費だけで見ればネットプリントの方が安いでしょう。
では、印刷会社とネットプリントの一番の違いは何か?対応力です。
ネットプリントは、お店側とのコンタクトを取りにくい場合が多く、質問への返答やトラブルへの対応などはあまり期待できません。
その点、印刷会社には大体、営業担当者がいます。特に初めての方には、直接相談できる印刷のプロの存在は安心材料でしょう。
最近はネットプリント各社もチャットや電話対応などに注力していているので、一概には言えませんが、安さゆえに対応力にも限界がある、ということはいえるでしょう。
②デザイン会社
デザイン業務やコンセプトワーク(企画業務)などを請け負っています。紙媒体中心だったり、Web中心だったり、どちらも手がけていたり、タイプはさまざまです。
●デザイン力が高い
デザイン会社ですから、強みはデザイン力。基本的に、デザインに関しては安心できる外注先です。
●少人数体制の会社が多い
特にデザイナーだけで構成されている会社は、少人数の傾向があります。少し規模が大きくなると、ディレクターやライターが在籍していることも。
(プラスのハナシ)
◆得意・不得意はさまざま
デザイン系の制作会社は、得意・不得意の幅が広めです。ポスターやチラシなど広告系のビジュアル作りがうまかったり、パンフレットや情報誌など編集冊子系が得意だったり、商品パッケージのデザイン専門だったり。
そのため、得意分野でのデザインには長けていても、それ以外の分野になると未知数になることも。
そもそも請け負っていない場合もあるので、依頼前にWebサイトなどで確認しましょう。
また、同じ作業をお願いしても、デザイン会社によって料金が大きく異なる場合があります。依頼前には相見積もりすることもおすすめします。
③広告代理店
広告枠の販売と付随する広告コンテンツの制作がメインの業務。ただ、制作は提携しているデザイン会社や編集プロダクションなどに外注するケースが一般的です。
幅広いメディアに関する知識と経験が豊富です。
●総合的な広告・販促が得意
テレビやネット、ラジオなど、さまざまなメディアをつかった広告・販売促進に長けています。そのため、会社案内パンフレットだけでなく、ほかの媒体や広告も絡めたクロスメディアを想定している場合は、方向性も統一できて最適でしょう。
●会社の規模は様々
広告代理店というと大規模な会社をイメージしますよね。ただ、扱う広告の種類や得意なメディアによって、規模は大小さまざま。
もちろん、価格帯やマンパワーも規模によって大きく変わってきます。
(プラスのハナシ)
◆小さな会社や個人でも依頼できる?
広告代理店を通せば、制作会社や印刷会社の窓口になってもらえるため、あちこち連絡する手間が省けて効率的です。
広告や販促の知見も豊富なので、コンサル的なニーズにも応えてくれるでしょう。
ただ、単価が高い傾向がありマージンも発生します。そのため、会社案内パンフレットのみを依頼する場合は、コストが見合わないかもしれません。
マスメディアを絡めてスケール大きく展開したい!という場合でもない限り、小さな会社や個人事業主の方が依頼するケースは少ない気がします。
④編集プロダクション(出版社)
編集プロダクションとは、出版社の下請けとして、雑誌や書籍といった出版物の企画・編集・制作などを代行している会社。
書店に並ぶすべての本を出版社が社内で制作しているわけではないのです。中には、出版社が編プロ的に他の出版社から制作を請け負っているケースもあります。
●編集物の制作が得意
日常的に編集媒体(ページもの)を手掛けているため、デザインや企画などコンテンツ制作の専門性は高いといえます。
また、多くの場合、制作を取りまとめる編集者と直接やりとりができます。そのため、自社の希望をコンテンツ(内容)に反映しやすい制作体制が整っています。
●クリエイター人脈が広い
編プロは、紙媒体が得意なライターやカメラマン、イラストレーターなど、さまざまなクリエイターとつながっています。また編集者は、企画も得意です。
こだわった会社案内パンフレットを作りたいなら、最適な外注先でしょう。
(プラスのハナシ)
◆編集者も人それぞれ
依頼者の要望をまとめ、デザイナーやカメラマンに指示を出す編集者がいることが編プロの強み。特に、初めて会社案内パンフレットを作る方にとっては頼りになる存在です。
ただ、編集者の能力や得意・不得意、進め方などは人それぞれ。個人の裁量が大きい仕事なので、同じ会社の編集者でも進め方が全然違う場合すらあります。
ミスマッチを避けるためにも、ご自身の要望をしっかり伝ることをおすすめします。
⑤フリーランス
会社には所属せず、個人でデザインやライティング、編集を請け負っている方々です。
以前はツテによる依頼がほとんどでしたが、今はプラットフォームサイトなどで探すケースが増えています。
●コストを抑えられる
一人で運営しているため、そもそもの価格設定が制作会社より低い傾向があります。もちろんマージンも発生しません。
また、制作会社よりは融通を聞いてもらいやすいでしょう。コストをかけられないなら、その点を含めて相談してもいいかもしれません。
ただ、その方が病気や事故などのアクシデントで仕事を進められない状況になった場合のフォロー体制は未知数といえます。
●フリーランス探しはプラットフォームが便利
最近では、フリークリエイターに依頼できるプラットフォームが増えています。
以下のような仲介サイトで、要望や好みに合ったフリーのクリエイターを探すのも一つの方法です。
・ココナラ https://coconala.com/
・クラウドワークス https://crowdworks.jp/
・ランサーズ https://www.lancers.jp/
制作会社を見極める際のポイント
では、結局どこが自分に合ってるの?という方は、以下のポイントに注目するといいでしょう。
制作実績
制作実績は必ずチェックしましょう。
制作会社によって、カラフルな色使いがうまかったり、イラストやマンガを多用したユニークな誌面づくりに長けていたり、得意とするジャンル・デザインは異なります。
ご自分の求めるデザインが制作可能なのか、制作実績を判断材料の一つにしてください。
ただし、著作権などのからみで、制作実績をWebに掲載できないケースもあります。
特に下請け案件が多い編集プロダクションでは、実績の多くを開示できないことも珍しくありません。
Webには載せられなくても、対面で現物を見せることは恐らく可能なので、場合によっては直接、問い合わせてみることもおすすめします。
専門性
デザインの傾向だけでなく、得意とする業界も制作会社によって異なります。
例えば、医療系が得意だったり、学校系が得意だったり、会計士などの士業専門だったり、B to BよりB to Cが得意だったり、さまざまです。
あなたの会社の業界を得意分野としていれば、専門性が高い分、記載すべき内容をわかりやすくまとめることができるので、クオリティの高い会社案内パンフレットを制作してもらえるでしょう。
価格帯
価格は制作会社によって大きく異なります。
Webサイト上に、目安の価格を掲載している会社もあるので、それらを参考に比較検討をしてみましょう。
ただし、多くの場合は価格を掲載していません。なぜなら、作る内容や条件によって、かなり上下するからです。
あなたの作りたい内容や条件を提示した上で、見積もりをもらうことをおすすめします。
ちなみに、印刷会社以外の場合、お見積もりで提示されるのは基本的に「制作費」です。そこに印刷費は含まれませんので、ご注意を。
会社概要
Webサイト上の制作実績や得意分野、専門業界などに加え、設立から何年運営してきたのかという点も判断の材料になります。
歴史が長ければ、それだけ多くの取引先から支持されてきたともいえるからです。ただ最近では、フリーランスのデザイナーやライター、編集者も増えています。
個人事業主の場合は、それまでに何年、会社案内パンフレットの制作に携わってきたのかをチェックするといいでしょう。
担当者(営業/編集者など)
制作会社によって、担当者がデザイナーだったり、編集者だったり、営業マンだったりします。
いずれにしろ、担当者とスムーズにコミュニケーションできれば、会社案内パンフレットの完成度は上がるでしょう。
優れた担当者なら、あなたの要望をしっかり汲み取り、デザイナーやライターに伝えてくれるし、修正などにも迅速かつ的確に対応してくれるはず。
可能であれば、問い合わせや見積もりなどの際に、担当者の対応スタンスも確認しておきましょう。
受注体制
会社案内パンフレットの制作において理想なのは、会社内にデザイナーやライターが在籍しており、編集者(ディレクター)が制作全体を管理している体制です。
デザイナーやライターが外注だと、外に指示を出す分、余計に時間やコストがかかるからです。
可能であれば、デザイナーやライターが社内にいるのか、外部に出しているなら連携体制についても確認してみましょう。
制作会社は会社案内パンフレット作りの重要なパートナー
どこに頼めばいいのか、わかりにくい制作会社。でもこうしてみると、制作会社にも特徴や違いがあることがお分かりかと思います。
会社案内パンフレットをつくる際、制作会社はそのクオリティを左右する重要なパートナーとえます。
しっかりとあなたの要望と制作会社の特徴を照らし合わせ、最適なパートナーを選んでください。
ちなみに、当店「イロハ冊子店」でも一般企業の会社案内パンフレット、学習塾・保育園の入塾・入園パンフレットの制作を承っております。
個人事業主の店長・イツマが運営しているため「フリーランス」に該当しますが、作り方は通常よりシンプルで簡単な「セミオーダー式」を採用しています。
デザインとコンテンツを選ぶだけで誰でも簡単に作れる進め方なので、ぜひ候補の一つに入れていただけたらと思います!